お知らせ
コロナ後遺症の原因と治療③
脳の慢性炎症 ミクログリアによる脳障害とその症状
一般のうつ病、抑うつ状態も全て脳の慢性炎症でミクログリアによる脳障害です。
うつ病では、背外側前前野、島、前帯状回にミクログリアの集合(障害)が報告されています。
ミクログリアが障害するのは、新しく神経細胞を再生している部位と脳の中で活動性の高い部位です。
神経再生部位とは海馬と側脳室下層です。海馬は長期記憶を作る場所で、側脳室下層は嗅覚神経を再生している場所です。
だから、コロナ感染症、コロナうつでは記憶力の低下と嗅覚・味覚障害が起こるのです。
活動性の高い部位とは、前頭前野の背外側部(dlPFC 背外側前頭前野)、島(古い脳の感覚野)と前帯状回(古い脳の運動野)です。
背外側前頭前野はワーキングメモリーという短期記憶、演算、意思決定が上がってくる場所です。
背外側前頭前野が障害されると、ワーキングメモリーは動かず、ブレインフォグ(濃霧脳)が起こります。
この背外側前頭前野はうつ病や脳機能低下に効果が高いTMS(経頭蓋磁気刺激療法)の刺激部位です。
島が障害すると疲労感を感じます。
また前帯状回が障害するとやる気が無くなることが知られています。
さて自殺者の脳に前帯状回の背側部にミクログリアの密集が報告されています。
自殺行為は、本人の意思でなく、ミクログリアによって操作されて起こっている可能性があります。