産後のイライラ・不安│授乳が続けられる横浜の心療内科
産後うつってなに?
産後うつは、赤ちゃんを産んだお母さんが出産後に感じる心の不調です。急激なホルモンバランスの変化、出産の疲れ、育児のプレッシャーや孤独感など、さまざまな理由が原因となります。
特に、初めての赤ちゃんを迎えたお母さんや頑張りすぎるお母さんは、戸惑いや不安が大きくなることがあります。
産後うつセルフチェックリスト
次のような症状がある場合、産後うつの可能性があります。
- 昼間もボーッとしていつのまにか1日がすぎる
- 赤ちゃんを抱っこするのがしんどい
- 胸がチクチク張って、せかされている感じがする
- 赤ちゃんが泣いていると、悪いように感じる
- 周りのママたちと比べて、自分はダメだと落ち込む
出産後の「ガルガル期」について
出産後の「ガルガル期」とは、赤ちゃんを守ろうとする本能からお母さんが攻撃的な感情を抱きやすくなる時期を指します。ホルモンバランスの変化や育児の疲れから、特にパートナーに対して敏感になり、些細なことに苛立ったり、傷つきやすくなることがあります。パートナーとの言い争いが増えたり、距離を感じてしまうことも少なくありません。
「こんなに頑張っているのに分かってもらえない」という悲しみや孤独感が、関係をさらに悪化させてしまう場合もあります。一時的な場合もありますが、ストレスが積み重なり、産後うつに繋がる可能性もあります。
イライラしたくないのにあたってしまうなどの場合には漢方薬やカウンセリングなどがおすすめです。
産後の集中力低下や物忘れ:マミーブレインとは?
産後のお母さんは「物忘れ」や「集中力の低下」でいつもはしないようなミスを感じることがあります。ホルモンバランスの変化や睡眠不足が原因で、一時的なものがほとんどです。
「安全に子育てしたい」、「仕事復帰のために早めにケアしておきたい」という場合には、脳のケアであるTMS治療がおすすめです。
産後うつの原因
- ホルモンバランスの変化
妊娠中に増加していた女性ホルモンが急激に減少し、感情が不安定になりやすくなります。 - 体の疲れや睡眠リズムの不安定
夜間の授乳やミルク、日中も子供へ注意を向け続けると疲れやすくなります。 - 育児のプレッシャー
「完璧な母親でいたい」という思いや、「自分しか子供のことをお世話できない」、「仕事に行っているパートナーに迷惑がかからないように」という気持ちなどで背負い込んでしまうことがあります。
産後うつを放っておくとどうなる?
産後うつを放っておくと、お母さん自身だけでなく、赤ちゃんや、パートナーを含めた家庭全体に影響を及ぼす可能性があります。
- お母さん自身への影響
慢性的な抑うつ状態に進行してしまう可能性があります。 - 赤ちゃんへの影響
愛着形成が難しくなり、情緒不安定や発達の遅れを引き起こす可能性があります。 - 家庭への影響
夫婦関係の悪化や家庭内のストレスが増加します。
当院の治療方法
1. 薬物療法
- 西洋薬と漢方薬:症状や状態、ご希望に合わせて最適なお薬を処方します。
- 授乳中でも安心:赤ちゃんへの影響を考えてお薬を処方します。
- 具体例: SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)や半夏厚朴湯などの漢方薬など
2. TMS治療(経頭蓋磁気刺激療法)
- 薬を使わない治療:磁気で脳を直接刺激し、気分を安定させます。
- 授乳中のお母さんにも安全:心身に負担をかけずに治療が可能です。
3. カウンセリング
- 心の専門家とカウンセリング
- 何に悩んでいるかわからない時、自分を客観視できるサポートをします。
- 行政の支援を受けるための書類作成
- 行政の育児支援訪問事業などに必要な書類を作成します。
一人ひとりに合った治療をご相談し、笑顔を取り戻すお手伝いをします。
行政のサポートに必要な診断書:育児支援訪問事業等
産後うつかもしれないとき、行政が提供する育児支援訪問事業などを利用できる場合があります。
その際に必要となるのが、医療機関による書類です。当院では必要に応じて、産後の心の不調に関する書類を作成いたします。
育児支援訪問事業では、育児のサポートや相談を受けられるほか、専門スタッフによる訪問支援が提供されます。書類の取得は、これらのサービスをスムーズに利用するための第一歩です。
お母さん一人で抱え込まず、行政のサポートや医療の力を活用して、心と体の負担を軽減しましょう。
ベスリTMS横浜醫院の特徴
1. 授乳中もできる女性に「も」優しい治療
- 授乳中でも安心して利用できる治療法をご案内します。
- 漢方治療で心身に優しい治療や、薬を使わないTMS治療(経頭蓋磁気刺激療法)による脳ケアで集中力や気分を安定させます。
2. 女性の医師やカウンセラーも対応
- 女性特有の悩みにも寄り添えるように、女性医師やカウンセラーも相談に応じます。
3. カウンセリングで薬に頼らずサポート
- お母さんの心のケアを中心としたカウンセリングが可能です。
- 専門家と話せるから、自分が何を悩んでいるのかを客観視し、いつもは話しづらいことも安心して話すことができます。
薬を使わないTMS治療とは?
TMS治療(経頭蓋磁気刺激療法)は、磁気で直接脳をケアして産後うつを改善します。
特徴
- 薬を使わないので安心:授乳中のお母さんも治療できます
- 身体への負担が少ない:注射や内服をせずに行えます。
- 短期間で回復しやすい:早ければ1-2週間で効果が現れる方もいます。
薬が苦手、または授乳中で薬を避けたい人や心身に優しい治療をしたい人はおすすめです。
TMS治療の安全性は?
TMS治療は非侵襲的な治療法であり、身体への負担が少ないとされています。授乳中のお母さんにも安全で、赤ちゃんへの影響を心配せずに治療が受けられます。
産後うつの症例
不妊治療の末に第一子を授かった30代の女性。「自分が正しい育児ができているのかわからない」と悩み、パートナーにきつく当たってしまうこともありました。また、涙が止まらず、自分を責める日々を送っていました。当院ではカウンセリングを中心に、漢方薬を併用した治療を行い、涙の頻度が減少。授乳を継続しながら心のケアを進めることで、大人と話す時間を持てて「ほっとした」と感じるように。パートナーとの適度な距離感を保つ方法を学び、育児に対しても少しずつ自信が持てるようになりました。
部長に昇進したばかりの30代の男性。仕事と育児の両立を目指していたが、実際には「休みの日や帰宅後は使えない夫」と言われることに落ち込み、パートナーから頼られていないと感じていました。睡眠不足も重なり、仕事中もぼーっとすることが増えていました。当院では睡眠薬と睡眠のカウンセリングを併用した治療を行い、睡眠の質を改善。しっかりと眠れるようになったことで日中の集中力が向上し、仕事と家庭のバランスを取り戻すことができました。
産休明けから職場復帰した30代の女性。いつもはしない仕事のミスに加えて、「子どもがいることに変な配慮をされたくない」との思いからさらにプレッシャーを感じていました。また、周囲と比べて時間の余裕がないことや、子どもを預けて働く罪悪感で、いっぱいいっぱいの状態でした。当院のTMS治療を受けることで、脳疲労が軽減され、集中力が向上。仕事と育児の両立に対して少しずつ自信を取り戻しました。
夜泣きが続き、睡眠不足に悩む30代の女性。日中もぼーっとしてしまい、気がつくと1日が終わってしまう状況が続いていました。家事や片付けが進まず、「何もできていない」と自分を責める日々。パートナーとの関係もぎくしゃくしていました。当院では薬を使用せず、3回の睡眠トレーニングを実施。夜泣きが改善し、徐々に睡眠時間が確保できるようになりました。日中のエネルギーが回復し、授乳を継続しながらパートナーとの関係も改善。笑顔が戻り、家事や育児にも前向きに取り組めるようになりました。
よくある質問
例: SSRI(セルトラリンなど)や一部の漢方薬(加味逍遙散など)がよく使われます。
出典: 日本小児科学会の報告。
・気分の不安定さやイライラ感
・うつ症状や不安感
・睡眠リズムの乱れや疲労感
心療内科に行くのをためらわないで
もし「こんなことで相談してもいいのかな」と感じたら、迷わずご相談ください。それが、あなたや赤ちゃん、家族みんなの笑顔を取り戻す一歩になります。
1. Web予約を取る
初診フォームから初診のお申込みをしてください。
2. 来院して治療方針を相談する
健康保険証・これまでの医療情報(お薬手帳や他院の診断書など)・気になる症状や状況をメモにまとめていただくとスムーズです。
3. アフターフォロー
治療後も定期的にフォローアップを行い、症状の改善をサポートします。必要に応じて治療プランを見直します。