仕事前の朝の吐き気・落ち込み専門外来
★仕事前の吐き気は胃腸改善だけでは治りにくい?
仕事に行こうとすると吐き気がする、朝に決まって吐き気がする。
お昼から夜にかけてだんだん良くなるのに、会社に行く前が一番億劫な気持ちになってしまう。
このような仕事前の吐き気は胃腸の原因だけでなく、心のストレスが体へ反応したものかもしれません。
★ストレスによる吐き気の原因と治し方
胃腸の原因だけでなく、精神的、感情的な原因によっても吐き気は起こります。
吐き気は脳の中で様々な受容体や情報が関わることで引き起こされます。
不安、心配などのストレスが直接脳に情報として伝わったり、自律神経の乱れにより吐き気が起こることもあります。
「ストレスによる吐き気」は胃腸に対する内科のお薬だけではなかなか効果が得られないことがあります。
ドパミン受容体やヒスタミン受容体などをコントロールする心療内科、精神科で用いられる心のお薬やカウンセリングが「ストレスによる吐き気」にかかわる脳のアプローチとして効果がある場合があります。
ストレスによる吐き気 セルフチェックリスト
- 決まった場所や時間(朝の電車など)に吐き気がする
- 胃腸薬を飲んでも改善しない
- 集中力や思考力が低下してきた
- 首肩のコリが強くなってきた
- 夜うまく眠れない、朝すっきり起きれない
ストレスによる吐き気が続いた状態のままにしておくと、心や体への負担が重なり仕事や人生の大きな支障へとつながる可能性もあります。早めに治療をすることで今の仕事への影響も少なくできる可能性があります。こんなことで相談してもいいのかな、というようなときが一番よい受診のタイミングです。まずはお気軽にご相談ください。
内科や消化器内科に受診して原因が特定されなかったり、胃腸のお薬を飲んでもなかなか効果が出ない吐き気はストレスによる吐き気の可能性があります。もし自分がに当てはまるという場合にはまず気軽にご相談に来てください
仕事前の朝の吐き気・落ち込み専門外来治療一覧
仕事に関わる副作用が少ない治療に加え、根本治療であるカウンセリングや脳の治療が働く人の朝の体調不良の治療を行うことをおすすめします。
ストレスによる身体症状の治療ポイント
A)吐き気やめまいの副作用を少なく治療ができる医療機関を選ぶ
心療内科、精神科で利用するお薬、漢方薬などを用いる場合には、お薬によるほかの副作用が出ないかに気を付けながら少量から調整をしていきます。
最初のうち慎重にお薬の調整を行えるようには週1度程度の通院頻度をおすすめします。
当院ではお仕事が忙しいかたもスムーズに治療ができるように当日予約受診のご案内や、平日は夜20時まで、土曜日、日曜日に開院をしておりますのでまずはお気軽にご相談ください。
B)仕事に影響を少なくできる、根本治療を行う
症状が出た時に対処できるお薬なども 重要ですが、なぜ「心因性の吐き気」が出てきたのかにアプローチする根本治療がより重要です。
当院では、仕事上の対人関係や仕事の成果におけるストレスに対し、トラウマカウンセリングやビジネストレーニング、身体の治療として漢方治療や鍼灸治療を根本治療として組み合わせております。
吐き気の原因とは?
吐き気が引き起こされる嘔吐中枢への入力は4つの経路があることがわかっています。
1)精神的な要因:不安・嫌悪感・うつ病など
2)化学受容器引き金帯からの入力:つわり(妊娠)・アルコールなど
3)三半規管の異常:乗り物酔い・メニエール病など
4)末梢の吐き気:
・器質的な要因:循環器・消化器・喉や舌の刺激など
・機能的な要因:消化菅の運動の異常・運動の低下・亢進
このうち、心理的な吐き気は精神的な要因である大脳皮質(もしくは扁桃体)から嘔吐中枢に対する刺激が原因です。
34歳男性 出社前だけに出る朝の吐き気
吐き気を克服して、営業でより活躍していきたい
転職前の会社では外回りを中心とした営業で活躍していた。
転職後営業部に配属となり、以前と同じように外回りを中心とした営業を行っていた。
しかしながら、上司とお客様との間でトラブルになったイベントをきっかけに外回りに行く日は朝に吐き気を催すようになった。
その後コロナ禍となり、外回りではなくオンラインでのアポイントメントが多くなったことから症状は落ち着いていた。
しかしながら、緊急事態宣言が開け再度営業として外回りを始めるときにまた朝の吐き気、めまいに悩まされるようになった。
コロナ禍で周りがなかなか成績が出ない中、しっかりと成績をだしたことから営業リーダーに昇進となっていた。
緊急事態宣言が解除され元々得意だった外回りでさらに成績を出したいと思う一方、出社の日やお客様周りの日には朝の吐き気が強くなることに再度悩み始めた。
本人としては久しぶりの外出ということもあり緊張もあるかと思っていたが、なかなか改善せず、会社に行く途中の電車で引き返したことをきっかけに治療を検討しはじめた。ストレスによる吐き気はなぜ起こるの?
胃腸の原因だけでなく、精神的、感情的な原因によっても吐き気は起こります。
ストレスによる朝の吐き気は心理的な不安や恐怖などの心理的な要因を脳が察知し、それが直接嘔吐中枢にいく経路、または扁桃体の刺激から自律神経の調整がうまくいかなくなり、嘔吐中枢に行く経路なども考えられます。
嘔吐中枢にあるドパミンD2受容体、ムスカリン(Achm)受容体、ヒスタミンH1受容体、セロトニン5HT23 受容体、ニューロキニン受容体などが影響を受けることで朝に会社に行く前などプレッシャーがかかる際に調子を崩す可能性があると考えられます。
「心因性の吐き気」の場合、消化器症状を抑える内科のお薬ではなかなか効果が出ないこともあり、心療内科、精神科で用いられるドパミン受容体やヒスタミン受容体などをコントロールする心のお薬が脳のアプローチとして効果がある場合があります。
ストレスによる吐き気が続いた状態のままにしておくと、心や体への負担が重なり仕事や人生の大きな支障へとつながる可能性もあります。早めに治療をすることで今の仕事への影響も少なくできる可能性があります。こんなことで相談してもいいのかな、というようなときが一番よい受診のタイミングです。まずはお気軽にご相談ください。
内科や消化器内科に受診して原因が特定されなかったり、胃腸のお薬を飲んでもなかなか効果が出ない吐き気はストレスによる吐き気の可能性があります。もし自分がに当てはまるという場合にはまず気軽にご相談に来てください