<神奈川・横浜>
こころのフィルター外来

一言でいうと

こころの奥にある考え方のパターンを質問紙や対話の中で探っていき、建設的に前進していけるような考え方を育むことをサポートするセラピーです。

①こころのフィルター

1、こころのフィルターとは

私たちの意識には、普段気づいている顕在意識と、気づいていない潜在意識の2種類があり、潜在意識の割合が90%以上と言われています。

その潜在意識には、生きていくために必要な初期設定の考え方、生い立ちや幼少期の成長過程で体験した出来事をもとに、学習し保存された考え方など、様々な考え方のパターンがあり、これを「こころのフィルター」と言います。

私たちは、出来事を無意識的にこころのフィルター越しで捉えています。 例えば挨拶をして相手の反応がなかった場合、相手の反応がないのは「体調が悪いのかもしれない」「自分の声が小さくて聞こえていなかったかもしれない」「自分が嫌われていて無視されている」と、同じ出来事でもそれぞれが持つ「こころのフィルター」により、解釈が異なってしまいます。 

2、カウンセリングについて

カウンセリング内では、現在のお悩みの中で、どのようなこころのフィルターが活性化しているのかを質問紙や対話の中で探していきます。

こころのフィルターの大部分は、生まれ育った環境に適応するために作られて保存されています。フィルターを探すために幼少期などの過去の事もお伺いする場合がありますが、無理に思い出そうとする必要はありません。

こころのフィルター=よくないもの というわけではなく、過去の成長の役に立ったり、安全を確保するのに必要だったことで、成功体験とともに潜在意識の中に保存されています。

しかし、フィルターの多くは脳や体の機能が未熟だった幼少期に作られたものの為、短絡的で極端な解釈のものも多く、大人になるにつれ最善な考え方ではなくなる場合もあります。

カウンセリングの中で、これからどうしていきたいか、どうなりたいかなどを伺いながら、そこに必要な新しい考え方を一緒に考案し、建設的に前進しやすくなるよう、誘導瞑想の中でイメージを使ってこころのフィルターを書き換えていきます。

3、カウンセリングで目指す姿

  • ネガティブなことが起こっても、そこに巻き込まれないすぎない考え方を育む
  • こころのブレーキを外し、行動を促進する
  • 不安や恐れをから行動するパターンを卒業し、喜びから行動するようになる

4、症例・体験談

Sさんは、職場の上司やプライベートでの人間関係などのストレスから、心も体も疲弊していました。

カウンセリング開始時のお悩みは、なんとなく気分が落ち込む、人と話すときに緊張する、体調が悪くなることが怖いといった内容でした。

セラピーを継続していただく中で、自身の持つこころのフィルターに気づき、書き換えや、その後の体験によって徐々に捉え方や感じ方が変化し、表情が明るくなっていきました。

セラピーを通じて、「不安はあるけどまずはやってみようという気持ちになった、自分は人が好きなんだと気づいた、日常生活の中でトラブルが起こっても冷静に対処できるようになった、趣味を純粋に楽しめた、よく眠れるようになった」などの変化を実感していただきました。

5、クリニックにおける「こころのフィルター外来」の位置付け

心と身体が安定してきている方。再発しない心づくりを目指します。
自身を客観的に観察するのが難しい状態の方は、まずは他の外来の受診をお勧めいたします。

②ベスリTMS横浜醫院でのカウンセリングの流れ

・Step1:初診
 まずは診察を受けていただき、ツラいなと感じた状況や困っていることについてお話を伺います。心理検査なども行い、器質的な異常がないか判断をすることもあります。


・Step2:カウンセリング
 診察にて実施可能となりましたらご案内します。事前予約制になります。


・Step3:診察
 カウンセリングを通して困りごとが解決しているか、他のアプローチが必要かどうかを診察にて相談していきます。