<神奈川・横浜>
HSP外来
一言で言うと
感受性の高さ・敏感性・繊細性がどのようなプロセスで表出するのかを特定した上で、「自分に合った」具体的な対処法を見つけ、実践していく場所がHSP外来です。
1、HSP(Highly Sensitive Person)外来とは
1)HSPとは
HSPは、 Highly Sensitive Personの略で、生まれつき敏感で、周りからの刺激を過度に受けやすい「繊細な人」のことをいいます。
HSPをもつ人々は、情報を深く処理し、自分の考え、感情、周囲に対する意識を高める傾向があります。
一般的にこのような特性のある方は、神経の細かさや高ぶりやすさは感覚刺激に対する「繊細さ」がもとにあると言われています。
HSPの言葉自体は医学的(病気)的な用語ではなく、心理学的な概念として示されています。
2)HSPカウンセリング 対象の方
○ 自分の意見や気持ちをうまく伝えられない方 (気を遣う・涙が出てくる・自分の意見自体が出てこないなど) ○ 五感(音・光・匂い・味・肌感等)の敏感性が強く出る方 ○ 物事の本質や真理を追求するあまり、目先の人間関係が拗れる方 ○ HSPの情報に触れて「自分もそうかも?」と感じている方 |
3)カウンセリングで 目指す姿
■自分の意見、気持ちを自覚し味わえるようになる
■自分と相手の感受性の違いに気づき、円滑にコミュニケーションができる
■情報や刺激は受け取るものの、結果的に「気にする」の頻度とストレスが減る
■神経系の昂りが起こっても、自分で落ち着かせる術を身につける
4)症例、体験談
相手の反応が気になって、はっきり伝えることができない
Cさんは外回り営業の仕事をしていて数人の部下がいます。ミーティングのとき上司と部下の板挟みになると何と言えばいいか分からなくなります。思いや考えはあるのですが、言葉にすることがうまくできません。また、考えがまとまっているときでも相手がどう思うか心配でなかなか言えません。お客さんに対してはっきりと言わなければいけない場面でも、もちろんできません。
はっきり伝えることができない自分に「この先、営業が務まるのだろうか」と不安になっているCさんには、まず腎臓に手を当てるワーク をすることにしました。不安なときに頑張ってくれている腎臓に感謝するワークですが、Cさんは感受性と身体感覚のレベルが高いのですぐに効果が表れ「ホッとした」と言われました。
次に、感情処理ワークです。まず、自分の意見を言えなかった最近の場面を思い出してもらい、身体のどの部分に反応があるか感じてもらいます。「みぞおちの周辺がもやもやする」「頭が痛くなってくる」ということなので、みぞおち周辺にあるモヤモヤに「不安さん」と名前をつけ(ラベリング)探っていくことにしました。
「不安さん」に話を聴く中で不安の正体が分かってきました。Cさんは、意見を言った後に「どんな反応をするかな」「嫌な思いにさせるのでは?」と心配して不安になっていたことに気づきます。
この感覚がいつごろからあるかたずねると、小学校のとき思っていることを友だちに伝えたことで嫌われてしまったことを思い出しました。「そんなつもりはなかったのに結果的に傷つけてしまった」「悲しかった、自分が許せなかった」と思ったのだそうです。
今起こっている感情の原因が分かると、それだけでスッキリしたCさん。「今度は自分の考えを言えそうな気がします」と言われました。
5)クリニックにおけるHSP外来の位置づけ
HSP(Highly Sensitive Person)の概念は病名でも診断名でもありません。「環境感受性が高い」という気質的な概念となります。
HSPの情報を見て共感するところもあるが、今起こる症状や身体反応に対してどう対処したらいいか困惑する方がクリニックへいらっしゃいます。感受性の高さから心身に影響している方との対話を通して、心と身体の両方をゆるめ整えていく空間と機会を提供しています。
2、ベスリTMS横浜醫院でのHSP カウンセリングの流れ
・Step1:初診
まずは診察を受けていただき、「HSP ではないか」と感じた状況や困っていることについてお話を伺います。心理検査なども行い、器質的な異常がないか判断をすることもあります。
・Step2:HSP外来
診察にて実施可能となりましたらご案内します。事前予約制になります。
・Step3:診察
カウンセリングを通して困りごとが解決しているか、他のアプローチが必要かどうかを診察にて相談していきます。