【医師監修】薬に頼らない自律神経治療(SGL)とは?

SGL(星状神経節レーザー)治療とは

**SGL(Stellate Ganglion Laser)**とは、首の付け根付近にある「星状神経節」に低出力レーザーを照射し、
自律神経のバランスを整えることを目的とした治療法です。
星状神経節は、交感神経(緊張・ストレス反応を担う神経)と深く関わる重要な神経の中継点です。
ストレスが長期間続いたり、強い出来事を経験した後には、交感神経が過剰に働き続けてしまうことがあります。

その結果、次のような症状が慢性化することがあります。

  • 常に体が緊張している
  • リラックスできない
  • 眠りにくい、眠りが浅い
  • 不安やイライラがある
  • 動悸や息苦しさが出る
  • 頭がぼんやりする(ブレインフォグ)

SGL治療は、この「過剰に高ぶった交感神経」を穏やかに整えることで、身体から自律神経にアプローチする治療です。

※注射で行う「星状神経節ブロック」とは異なり、針を使わない非侵襲的な治療です。


どのような効果が期待できるのか

SGLは直接的に精神症状を治す治療ではありません。
しかし、自律神経のバランスが整うことで、結果的に心身の安定につながるケースが多く見られます。

期待できる変化

  • 緊張の緩和
  • 睡眠の質の改善
  • 首や肩の過緊張の緩和
  • 不安やイライラの軽減
  • 動悸・息苦しさの軽減
  • 頭のモヤモヤ感(ブレインフォグ)の軽減

特に、

「検査では異常がないのに、体がつらい」
「ストレスがかかるとすぐ体に症状が出る」

という方に適している治療です。


適応となる症状

■ 自律神経症状

  • 動悸
  • 息苦しさ
  • めまい
  • 冷え・のぼせ
  • 慢性的な緊張状態
  • 起立時のふらつき

■ ストレス関連症状

  • 不安感が強い
  • パニック発作がある
  • 緊張が抜けない
  • 眠りが浅い
  • 仕事や対人関係で常に気を張っている

■ その他

  • 慢性頭痛
  • 首や肩の強いこり
  • 慢性疼痛
  • コロナ後のブレインフォグ症状

※胃腸症状(過敏性腸症候群・ストレス性胃痛など)への効果も報告されていますが、当院では現在この目的での実施は行っておりません。


施術方法

  • 施術時間:片側約10分(右側)
  • 痛みはありません
  • 照射中に温かさを感じることがあります
  • 眠気が出ることがあります

治療後はリラックスした状態になる方も多くいらっしゃいます。


実施頻度

一般的には、

  • 週2〜3回で開始
  • 約10回を1クール

として効果を評価することが多いです。

症状やご希望に応じて治療計画をご相談いたします。


副作用について

SGLは比較的安全性の高い治療ですが、以下のような反応がみられることがあります。

  • 一時的な倦怠感(交感神経が落ち着くことによる反応)
  • 照射部位の軽い赤み(敏感肌の方)

いずれも多くは一過性です。


このような方へ

  • 薬だけに頼らず、自律神経にアプローチしたい
  • ストレス症状が慢性化している
  • 身体症状が中心で困っている
  • TMS治療や心理療法と併用したい

身体から整えるアプローチとして、SGLは一つの選択肢になります。