仕事前の朝の吐き気・落ち込み専門外来
「朝、仕事に行こうとすると吐き気がする。」
「途中で電車を降りたくなる。」
「平日の朝が気が重く、億劫に感じる」
朝の吐き気や落ち込みは心のストレスが体へ反応したものかもしれません。
ストレスによる朝の吐き気 セルフチェックリスト
消化器内科や耳鼻科で体に問題がないことが確認できた場合、ストレスによる体調不良の可能性があります。
- 決まった場所や時間に症状がおこる
- イベントがない日には症状がでない
- 昼から夜にかけて改善する
- 人の話が頭に入らなくなっている
- 朝すっきりと起きれない
上記の症状をそのままにすると、心と体に負担がかかり、うつ状態になる可能性があります。
仕事前の朝の吐き気・落ち込み専門外来治療一覧
仕事に関わる副作用が少ない治療に加え、根本治療であるカウンセリングや脳の治療が働く人の朝の体調不良の治療を行うことをおすすめします。
ストレスによる身体症状の治療ポイント
A)副作用を少なく治療がしやすい医療機関を選ぶ
心療内科や精神科で使うお薬や漢方薬を使用する際は、副作用が出ないように少量から始めて、徐々に調整していきます。
最初は慎重に調整を行うため、週に1回程度の通院をします。
当院ではお仕事が忙しいかたもスムーズに治療ができるように当日予約受診や、平日は夜20時まで、土・日のお休みにも開院をしています。
B)仕事に影響を少なくしながら、根本治療を行う
症状が出たときに対処するお薬も大切ですが、「心因性の吐き気」の原因に向き合う根本治療がより重要です。
当院では、仕事の対人関係や成果に関するストレスに対応するため、トラウマカウンセリングやビジネストレーニングを行っています。
また、身体へのアプローチとして漢方治療や鍼灸治療も組み合わせ、総合的な根本治療を提供しています。
ストレスによる朝の吐き気はなぜ起こるの?
精神的なストレスや不安が原因で嘔吐が起こることがあります。
朝に感じる吐き気は、心の不安や恐れが脳に伝わり、体の自律神経の働きが乱れることで嘔吐を引き起こすことがあります。脳から直接嘔吐を司る部分への影響や、感情をつかさどる扁桃体の刺激から自律神経に影響などが考えられます。
嘔吐中枢にあるドパミンD2受容体、ムスカリン(Achm)受容体、ヒスタミンH1受容体、セロトニン5HT23 受容体、ニューロキニン受容体などが影響を受けることで朝に会社に行く前などプレッシャーがかかる際に調子を崩す可能性があると考えられます。
「ストレスが原因の吐き気」の場合、吐き気を抑える消化器内科のお薬では効果が出にくいことがあります。脳に働きかける心療内科や精神科で使われるお薬(ドパミン受容体やヒスタミン受容体を調整する薬)で効果があることがあります。
ストレスによる吐き気の症例
34歳男性 出社前だけに出る朝の吐き気
吐き気を克服して、営業でより活躍していきたい
外回りの営業として活躍し、その活躍から部長に昇格した。しかしながら、部下とお客様との間でトラブルになったイベントをきっかけに外回りに行く日は朝に吐き気を催すようになった。
本人は一時的な緊張だと思っていましたが、2週間たっても良くならず、会社に行く途中の電車で引き返したことをきっかけに初めて診察を受けました。
できるだけ早く治療したいという気持ちはある一方で、今後も同じお客様と関わり続ける必要があるため、根本的な治療としてカウンセリングを希望されました。
当院初診時に、不安の心理検査点数は13点、集中力の心理検査点数は16点であり、不安が強く、仕事に集中できていない状態でした。
1回目のカウンセリングで、不安を感じたときに身体を使って不安を制御する方法を学び、3回目までに自分の思考の癖を見直し、なぜ不安を感じるのかを理解しました。カウンセリングと並行して薬物治療も行ったため、吐き気が仕事に与える影響を抑えつつ、治療を順調に進めることができました。
まとめ
ストレスや心理的な負担が原因で、朝の吐き気や落ち込みに悩んでいる方は多いです。
当院では、カウンセリングや身体的治療を組み合わせ、根本的な改善を目指します。
まずはお気軽にご相談ください。